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テーラワーダ完結編

第三回だいやめ座右の書的一冊

今回もテーラワーダ、そして完結編です。

 

呼吸によるマインドフルネス(ブッダダーサ比丘著)・サンガ出版

ブッダダーサ師(プッタタートの方がお馴染みだろう)は瞑想実践者の間では有名な方であり、いまさら説明は必要ないかと思う。詳しく知りたい方はwikiを参照されたい。翻訳はタイからのブログでお馴染の浦崎雅代氏と星飛雄馬氏。

 

さて瞑想初心者がいきなり前半に取りかかるときついと思う。

翻訳には直訳と意訳、逆訳があると思うが、法話に関しては直訳が多く?、一読して自分なりに意訳せねば腑に落ちないだろうと思う。

ここに訳者の苦労が伺えると思うのだが、幸いにして後半にサンティカロー比丘が 「修行のための要約とアドバイス」を説いており、具体性に乏しい法話を補完している。

 

またパーリ語が頻繁に登場するのも難所の一つであろう。巻末に用語集はついているものの、パーリ語に不馴れな読者はその言葉がいったい何に相当するのか、自分の知識(仏教)の中でどれに近いのか吟味する必要が出てくるので、腑に落ちるまでに時間がかかると思う。(ちなみにブッダダーサ師は最低限パーリ語の用語理解だけは求めている。彼は同じ言葉でも俗世間の言葉(ヒト語)と仏教語の区別を厳格化していたからかも知れない。)

 

本書は言うならば、“堅焼きポテトチップス“的な一冊である。非常に歯応えがあり、後に旨味を増すといったところであろうか。

 

瞑想をやってみようかなと軽い気持ちの方にはお勧めできない。
中級者や真剣(原題はfor SeriousBigginerと書かれている)に取り組む方向けだろう。

 

マンドフルネス・サンガ出版

マインドフルネスを超えて・サンガ出版

8マンドフル・ステップス・サンガ出版

著者はバンテ・H・グナラタナ、訳はアチャン・チャー法話集でお馴染の出村佳子氏。

マインドフルネスはヴィパッサナーを担当、二作目のマインドフルネスを超えてがサマタ、そして8マインドフル・ステップスが八正道を担当している。

出村佳子氏の良訳でサクっと読み進めることができる。難しい表現等もない。もうこの三冊を揃えておけばいいのでは?という充実ぶり。ヴィパッサナー、サマタそして人生を歩む指針となる八正道、すべて解説されている。

 

ヴィパッサナー瞑想(マハーシ・サヤドー著)・サンガ出版

これも品切れが続いた。いわばミャンマーの大長老が贈る瞑想の指南書。

瞑想に興味深い方はお分かりかと思うが、いわゆるラべリングに特徴のあるマハーシ式ヴィパッサナー瞑想の教科書である。

 

内容は前半は理論編、後半は実践編となっている。

理論編は駆け足で仏教(アビダルマ)の解説。もちろん解っている方は読み飛ばして構わない。これを機にもう少し知りたいとか興味が沸いた方は
“存在の分析「アビダルマ」”(仏教の思想シリーズ・角川ソフィア文庫)
に詳しい。また佐々木先生の
仏教は宇宙をどう見たか―アビダル仏教の科学的世界観“
で研鑽を深めるのも良いだろう。

実践編は非常に簡要に書かれているので、瞑想中にもサッと参照できるのでありがたい。それもそのはずで、翻訳者は現地での瞑想センターで修行経験もある星飛雄馬氏が担当されている。またアドバイザーとしてこれまた現地日本人比丘のウ・コーサッラ長老をお招きしている。
つまり単なる訳本の類いを超えた、本物の実践本と言えるだろう。

 

自由への旅(ウ・ジョーティカ著)・新潮社

待望の書籍化。翻訳は魚川祐司(ニー仏)氏。
ニー仏氏曰く、世界最高の瞑想の指南書。

 

 

以上、二回に渡ってテーラワーダ関連を書いてみたが、私自身がタイ仏教に傾倒しているのがよくわかった(^^;