気づきのブログ

坐禅、瞑想、仏教について書いてました。H30年6月で当ブログ終了しました。今後は当時の手記のみ更新予定です。

女性蔑視と観音信仰

www.afpbb.comなんとも言葉が出ないニュースなのだが、日本でも昔はお世継ぎを考えて男児の出産が好まれていたような。
姫君に男児が授かると殿が「でかした!」というあれだ。

さてこのニュースの一報を聞いて、観世音菩薩を思い出した。
観世音菩薩は男性でも女性でもなく、中性で描かれることが多い。男性ならば男性の苦しみが、女性ならば女性の苦しみがあるわけで、それならば性別がないほうがいいと考えられたようだ。
観音さまはそもそも阿弥陀如来の脇侍を務める菩薩でもあるが、阿弥陀如来の化身とも描かれる。

 

そういえば西方に阿弥陀如来の浄土があるように観世音菩薩の浄土もあるのではないかという民間伝承があった。観世音菩薩の浄土=ポータラという。ポータラは確かサンスクリット語だったと思うが、これを音写したのが補陀落

この観世音菩薩の浄土を目指して捨て身行をするのが、補陀落渡海。熊野(和歌山)の修験道では常套行だった。 この補陀落渡海用の船をリアルで見たことがあるが、まさに船の形をした棺桶。 観世音菩薩に会いたいという一念でこのような自殺とも思える行を昔の人たちはやっていたわけだ。

補陀落渡海 - Wikipedia

 

このような捨て身行は古来他にもいっぱいあるが、真言宗即身仏も凄まじい。
死期を感じた僧が地面に穴掘り、その中で瞑想や読経の三昧に入る。同時に断食もするわけだが、その間に漆を飲む。 漆はどうやら死体の腐敗を防ぐらしく、見事なミイラ(即身仏)が出来上がる。
弘法大師が唐から招来した伝承だろうが、まあよく考えたものだ。

このミイラ(即身仏)で有名なのが鉄門海だろう。真言宗の僧だった彼はイケメンで非常に女性にもてたという。 出家した後も女性が彼を訪ねてお寺に押し寄せた。悩んだ彼は自分の男性器を断ってその女性に渡したという。 なんという豪傑だろうか。

歴史秘話ヒストリア ・即身仏 / 鉄門海・江戸時代後期 - 動画 Dailymotion

 

いまはスマホで気軽にエロが入手できる時代。
鉄門海のような漢は絶滅危惧種だろうな。

 

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